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担ぎ手たちが祭を盛り上げ 宮出しのない三社祭

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2008年5月19日


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 東京に初夏の訪れを告げる浅草三社祭がきのう終わりました。一部の担ぎ手たちが去年みこしに乗ったことから最大の見せ場、最終日の本社みこしの宮出しが中止されました。メーンイベント不在と言われた祭りを盛り上げたのは、長年みこしを担いできた担ぎ手たちでした。

 天候にも恵まれたことしの三社祭。3日間の人出は去年より10万人多いおよそ160万人に上り、例年以上の盛り上がりを見せました。去年担ぎ手がみこしに乗ったことからことしは最終日の宮出しを中止、本社みこしはみこし庫から浅草のまちに出ることはありませんでした。地元からは「三社祭はご神体三体が出てはじめて三社祭であって、出ないのは大変残念」「あしたになってみないとわからないけど、見る人は少なくなるのでは。宮みこしを期待している人も多いし…」と、宮出しのない最終日の盛り上がりを心配する声が聞かれました。
 メーンイベント不在と言われたことし、その声を払拭するため例年以上に気合を入れたのが各町内会と担ぎ手たちでした。宮出しのない最終日を町内みこしが盛り上げます。
 全国の祭りでみこしを担ぐ“みこし同好会”神幸会の松本睦会長も、この日はいつも以上に強い気持ちで臨みます。松本さんは「私たちはみこし会ですから、宮を担ぐために町会に手伝いに来ている。でも宮が出ないから助けに来ないのかといったらそんなわけでもなく、なおさら(宮が出ない分)盛り上げてやろうという気持ちで来ています」「宮が出ないとなるとやっぱり寂しい。力の入れ様も、来年出ないとなると落ちてしまうかもしれないが、ことしはその分頑張って、来年はぜひ(宮を)出してもらって頑張りたいという気持ち」と話します。
 およそ100人がみこしを担いだ浅草中町会。浅草中町会の草間熊吉会長も「本社みこしが出ないからどうだろうなと心の中ではありましたが、見ての通り数百人という担ぎ手の方がお見えになって本当に嬉しい次第でございます。(来年は宮を)出してもらわないと困ります。来年はぜひとも心の意気のそろったお祭りがまたできることを楽しみにしています」と話し、この盛り上がりにひとまずはひと安心です。観客は「宮みこしが出ないことを心配する人もいるけれど、これだけ人がいれば盛り上がっていると思います」「ことしはちょっと寂しいかな。でもこれだけにぎわっていれば楽しかったです」などと話していました。
 威勢のよい掛け声とともに祭りはクライマックスを迎えました。町内会と担ぎ手たちに支えられたことしの三社祭。主催者の浅草神社奉賛会はみこし乗りもなく盛大な祭りになったとして、来年の宮出しを前向きに検討しています。担ぎ手たちが見せた祭りへの思い…。来年の三社祭はこれまで以上に盛り上がりそうです。