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マウスと掃除機? 「1台2役」商品はいかが?

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2009年3月18日


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 出口の見えない不況の中、庶民の財布のひもの固さも増しているようですが、そんな中、1つで2つの役割をこなす『1台2役』の製品が注目を集めています。

 深刻化する不況で、社員の副業を認める大手企業も出てきました。サラリーマンも『1人2役』を求められる時代です。そして――消費の最前線でも『幾通りにも使えるアイテム』に注目が集まっています。
 東急ハンズには「リンス&チョップ」という、まな板と水切りが1つになった商品があります。折ってロックし、(1)食材を洗う、(2)メッシュ部で水切り、(3)広げてまな板として食材を切る…ことができます。店では「忙しい人が多いと思うので、1つの道具で2つの作業ができるのは時間の短縮になり、収納場所も半分で済む」(渋谷店・佐々木佳子さん)と話します。
 秋葉原でも1台2役を見つけました。ビジネスシーンにこんな1台2役はいかがでしょうか。ボールペンとして使えると同時に、4枚のメモリーカードを同時にパソコンに読み込めるカードリーダーにもなっている商品です。販売するサンコー秋葉原店の山下正伸店長は「1つのことしかできないものは今の時代では通用しない。複数のことができるようにと、ペンとカードリーダーを組み合わせた」と話します。パソコンマウスと卓上掃除機も合体しました。ただし、これはパワー不足なようで、「マウスは“ネタ的”(お遊び)な感じ…」だということです。
 一方、百貨店業界にも『多機能』の流れが来ています。京王百貨店新宿店のバイヤー、窪田朗子さんは「着まわしが利く服なので、財布のひもが緩むのでは」と期待しつつ、「1点で2度“おいしい”商品」だとアピールします。近々、『(1)襟がロールネックのセーター、(2)上下逆さまにするとすっきりした襟元に、(3)表裏逆にすると襟が開いた形のカーディガン、(4)上下逆にすると襟が付いたカーディガン』という4通りに使えるニットも登場します。お客さんも「一石二鳥みたいな感じで便利そう。経済的にも魅力的」と興味を示していました。
 男性の身だしなみにも1台2役が活躍しています。T字かみそりの反対側が、まゆやもみ上げを整える電動トリマーとなっている商品です。販売元のシックジャパン・マーケティング本部のジェフリー・ピキンスさんは「不景気なので、この商品は1500円以下とすごくお買い得で人気がある。私はマーケッターと通訳の2役です」と、上手な日本語でユーモア交じりに話します。
 多機能商品がもてはやされる理由を、人々の消費活動に詳しい立教大学社会学部(消費社会論)の水原俊博助教は「消費社会が成熟し、かつ停滞期を迎えていることの一つの現れ。海外の金融的な要因で不況になってモノが売れない、だからこそ商品が多様化・多機能化しているというのが“語り”としてある。逆に、モノが売れないからこそ不況になり、多様化が進んでいるということもある」と解説します。
 企業側には今こそ多様化のアイデアが求められているようです。水原助教は「消費者が欲しくて、でもまだ(市場には)無いと思える商品を作ることで、国内メーカーは活路を見出せるのではないか」と話します。
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