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学園は「エコ」が自慢

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2009年5月29日


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 温室効果ガスの削減など、環境に配慮した先進的な取り組みに挑戦しているとして去年、政府が選定した「環境モデル都市」は全国に13ヶ所あります。このうち都内で唯一選ばれた千代田区には、環境に配慮した校舎が自慢の学校があります。

 有楽町マリオン前にある二基の風力・太陽光発電システム。高さおよそ6mで最大出力は374ワット。1日で携帯電話138台をフル充電できる電力を生み出します。クリーンエネルギー活用の街、千代田区を広くアピールするための施設です。
 千代田区の麹町学園。全校生徒960人、100年を越える歴史を持つ伝統校です。ここにも去年4月から稼動し風力と太陽光で年間313キロワットの電力を作り出す発電システムがあります。フル稼働すればCO2を年間128キロ削減できます。実はここ麹町学園の校舎は、都内でも随一の「エコ校舎」。校舎のいたるところに「エコ」が施されています。7階にある板張りスタジオ。その脇にある太陽光発電のパネルは年間8000キロワット、校内で使う電力の0.7%を供給しています。そして季節の植物が植えられたルーフガーデン。生徒たちの憩いの場であり、また断熱効果によって校舎の空調の省エネにつながります。さらに、扉にあえて隙間をつくり空気の流れを作って室内に熱がこもることを防ぐ仕組みがすべての教室に施されています。
 麹町学園女子中・高等学校理事長の相川忠洋さんは「環境問題はこの世代の子ども達には身近な生活の中で自然に身につけていってほしい。そういう意識を自然のうちに毎日見る中で、環境についての問題意識を生徒たちに持ってもらいたい」と話します。
 生徒たちの環境保護活動も盛んで、今は委員会を中心にペットボトルのキャップを集める活動を展開中です。生徒は、「みんなが一緒にキャップを集めてくれるとうれしくなる」「普段から風力発電機などを目の前にして 環境について貢献しなくちゃと、自分で考えられることがいいと思う」と話します。
 さて、麹町学園にある風力・太陽光発電システム。実はもう一つ、秘密があります。地元、麹町3丁目の大谷町会長が鍵を手に学校へ向かいます。実はこの中には浄水装置が内蔵されていて、災害時には発電システムを利用して一日300人分の飲料水を作り出すことができるのです。また携帯電話の充電やラジオの電力などを得ることもできます。鍵は町会長の元で保管。万が一のときは、付近の住民が自由に使えるようにすることで、災害時の水・電力確保に学校が一役買うというわけです。
 麹町3丁目大谷吉郎町会長は「こういうシステムは近所にはないと思う。都心のこういったところにこれがあるというのは、私たちとしてもものすごく心強い。麹町学園には感謝している」と話します。
 麹町学園では、この風力・太陽光発電システムを地元との絆として、災害時のみならず、日ごろの連携を深めていきたいとしています。