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| 2009年6月19日 | ||
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シリーズでお伝えしている『都政の課題』。最終日のきょうは『知事と議会の関係』です。 今月5日、都議会閉会日に行われた「議員お別れ会」に4年間の任期を終える都議およそ120人が集まりました。パーティーはなごやかな雰囲気で進み、都議会第一党の堅持を目指す自民党とその奪取を目標に掲げる民主党の幹事長が談笑する姿もみられました。会場には石原知事も姿を見せ、選挙戦に臨む議員らの前で「皆さんそれぞれ健闘・善戦されまして、できれば今の配分のままもう1回」と挨拶しました。野党議員から「異議あり」、与党議員から「異議なし」と挙がった本音のようにも聞こえるこの挨拶に会場には笑い声が広がりました。定数127人の都議会は自民48、公明22、民主34、共産13、ネット4、諸派・無所属4、欠員2の構成となっています。 全国最大の地方議会ですが、専門家からは「議会の存在感がない」「知事に依存している」などと指摘する声もあがっています。石原都政の10年間、給与カットなどの事務的なものを除き、議員提出の条例案で可決したものは1件もありません。2008年度の議員提出の政策的な条例案はわずか10件。いずれも野党の提出でした。一方、今の議員の任期であるこの4年間に石原知事が提出した議案は1146件。過半数を占める自民・公明はその全てに賛成し、石原知事を支えてきました。知事も与党の議員を『仲間』と表現し、今月5日の会見では「(応援に)行きますよ。どういう風な応援になるか分からんけど、当然でしょう。仲間の応援するのは」と明言しています。実際に自民党の候補予定者の決起集会などにも顔を出し始め「自民党は残念ながらずっと長い間単独政党では過半数取れないできた。公明党も一緒にやるということでついてきてくれましたが、これが合わさっても過半数取れないとこれは東京がまひします。本当にまひしちゃう。東京の命預けますので、よろしくお願いします」と述べました。政党の支援を受けずに就任した石原知事ですが、2001年の都議選では海外へ出張し一度も街頭には立ちませんでした。しかし、前回の都議選では一転して精力的に自民党の候補者を応援。さらに今回、これまで現職に制限されていた石原知事とのツーショットポスターの掲示が新人候補者も可能になりました。知事側が徐々に議会側に歩み寄っているとの声もあります。 もう1つの与党、公明党も知事とは親密な関係が続いています。議会閉会後の都の幹部のあいさつ回りでは公明党の都議全員が並んで知事らを迎え、一人ひとり握手を交わすことが恒例となっています。 一方、野党の民主党、前回の都議選では19人から35人に議席を伸ばし、第2党に躍進しました。2年前の参院選でねじれ国会となったこともあり、石原知事への反対色を強めています。オリンピックについては「招致には賛成だが、計画の一部は反対」としています。鳩山代表は代表就任前の4月、オリンピック招致が都議選のテーマのひとつになると指摘し「石原五輪になってはいけないですよね、やっぱり」と批判しました。都議団が党本部に国会の招致決議に応じないよう申し入れたこともあります。都議選前最後の議会では副知事人事案にも反対、選挙を前にしてさらに対立姿勢を前面に打ち出しました。新銀行についても「都政史上最悪の失策だ」と知事の責任を追及しています。ただ、この4年間で知事が提出した1146の議案のうち、反対したのは副知事人事案や新銀行への追加出資案などのわずか8件。賛成率は99.3%に上ります。石原知事と一緒に移った写真をパンフレットに載せる候補者もいるほどで「知事との関係が分かりにくい」との声も聞こえてきます。 共産党の志位委員長は決起集会で「民主党も石原知事の与党。共産党以外はオール与党」と、民主党との違いを強調し「民主党は立派な与党。『自公民か日本共産党』が対決軸だ」と訴えました。また、地域政党の生活者ネットは「知事が出してくる政策はプロセスが不透明。思いつきの打ち上げ花火のようなものばかりだ」と批判しています。 「石原知事しかできない施策をバックアップしてきた」とこれまでの実績を主張する与党と「知事の暴走を止めるのが議会」だと訴える野党。都議選の結果は今後の石原都政の運営に大きな影響を与えそうです。 |
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