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八王子女性無差別殺傷 菅野被告に求刑通りの無期判決

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2009年10月15日


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 被告の刑事責任能力が焦点となっていた去年7月に起きた八王子駅通り魔殺傷事件で、東京地裁立川支部は元会社員の被告に対し、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
 裁判では元会社員の菅野被告の責任能力が争点になっていましたが、判決は求刑通りの無期懲役でした。判決で山崎裁判長は菅野被告には精神の発達に遅れが認められるものの悪いことをしているという認識はあったと述べ、被告の責任能力を認める判断を下しました。

 この事件は去年7月の夜、元会社員の菅野昭一被告が京王八王子駅ビル内の書店でアルバイト店員だった中央大学4年の斉木愛さん(当時22)の胸を包丁で刺して殺害した上、近くにいた客の女性に重傷を負わせたとされるものです。
 公判では被告の刑事責任能力が争点となっていましたが、山崎裁判長は判決で「菅野被告は犯行をしやすい時間や場所を選び、抵抗されにくい女性を狙っていた」と認定し、「善悪を判断する能力は保たれていた。被害者の将来の夢や希望を予期しない形で打ち砕いた犯行は悪質」と述べ、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。裁判長は最後に「一生をかけて罪を償ってほしい」と話し、菅野被告はうつむきながら「はい」とだけ答え、法廷を後にしました。
 裁判では自首が成立するかどうかも争点になりました。被告は犯行からおよそ30分後に近くの交番で犯行を自供しています。検察は被告が交番に着く前に警察が事件を把握していたと主張しましたが、裁判長は証拠がないとして自首を認定しました。しかし裁判長は「自首を考慮しても結果は極めて重大」として無期判決を言い渡しました。判決を受けて弁護側・海老名邦彦弁護士は「(無期判決は)少し重いかなという感じがしています。被害者遺族の処罰感情と社会的影響力に対し裁判所が配慮せざるを得なかったのかなと思っています」と述べました。
 弁護側は被告と話した上で控訴するか決めるとしています。一方、検察側はコメントを出していません。