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| 2010年1月6日 | ||
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年末年始に国と東京都が開設した生活総合相談所は行政初の総合的支援として大きな注目を集めましたが、一方で施設を利用しなかった路上生活者も大勢いました。新宿では民間団体による越年支援活動が行われました。 先月28日から1週間、新宿中央公園では民間団体『新宿連絡会』による炊き出しなどの越年支援活動が行われました。新宿には全国各地から住むところを失った人たちが集まってきます。去年1月に東京都が行った調査では新宿区の路上生活者の数は299人でしたが、同時期に新宿連絡会が行った調査では倍の598人でした。新宿連絡会の稲葉剛さんは「新宿という街は昼と夜とでだいぶん顔が変わる。昼間、公園のテントで生活している人は少数派。深夜に駅の地下とか高層ビルの軒下で野宿している人が多い。流動的に動いているので全体像を把握するのが難しい」と話します。 新宿の路上生活者のうちおよそ200人は都の生活総合相談所を利用しましたが、新宿中央公園には毎日300人から400人が集まりました。稲葉さんは「行政に対する不信感も根強く、今まで住所のない人たちに対する行政の窓口も冷たくて、すぐには信じられないという人も多い」と話します。炊き出しに加え、年明けにはもちつき大会や演劇の鑑賞会も行われました。また、全国から集まった衣類の配布では素材や形、色を吟味しながら選ぶ人の姿が見られました。 こうした越年支援活動は多くのボランティアによって支えられています。ボランティアは「(水が冷たくて)手が紫色になっちゃう」「朝の6時ぐらいからやっている。(水が)冷たいのは冷たいけど、しょうがないよね」と言いながらも支援を続けます。ボランティアの中には以前、支援を受ける側だった46歳の男性もいます。男性は「今は生活保護を受けているが、ここで世話になってる部分もあるから、大したことはできないけど多少の手伝いのつもりで」と話します。路上生活の大変さは痛いほどよく分かるという男性は「寒いことは寒いけど、今の時期はまだ耐えられる。1月終わって、2月・3月頭ぐらいまでが一番きつい。大風吹くでしょ? 寝袋がないときは跳び上がって起きましたから」と話します。しかし、今もまだ仕事は決まっていないため、路上生活に戻ってしまう不安は残ります。男性は「いつどうなるか分からないというのもあるので(新宿連絡会とは)完全に離れることはできない」といいます。 炊き出し作業やパトロールは深夜まで行われました。ボランティアの男性は「こういう人たちがいるということを経験で知ってもらって、どういうふうになっているのかしっかり把握して大事にしてほしい」といいます。新宿連絡会は今後も週1回の炊き出しや夜間パトロールなどを継続して行っていきます。新宿連絡会の稲葉さんは「(この活動は)最低限路上で人が亡くならないための支援でしかない。そういう意味では応急処置。そうしたことだけでなくそこからどうやって抜け出していくかというルートをつくっていかなければならない」と話します。 一人一人に確実に届く支援――。こうした民間団体の地道な活動が路上生活者の生きる希望となっています。 |
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