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『多摩ら・び』取材に密着 市民が伝える地元の魅力

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2010年2月18日


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 13年前に創刊され、毎号1つの自治体の魅力を伝える雑誌『多摩ら・び』は、多摩地域のほぼすべての書店で手にすることができます。この『多摩ら・び』が完成するまでには地元をよく知る市民リポーターの活躍がありました。

 『多摩ら・び』は多摩にある信用金庫が企画して2ヵ月に1度出版される雑誌で、市民リポーターが魅力を伝えるのが大きな特徴です。
 年の瀬も迫った去年11月、出版まで3ヵ月を切った『多摩ら・び』多摩市特集号の打ち合わせが行われました。今回挑戦するのは公募で選ばれた14人の市民リポーターで、街の魅力を表すキャッチコピーのキーワードも考えます。
 今回の市民リポーター、坂本愛さんの取材に同行しました。この日、坂本さんがやってきたのは、取材先の1つである多摩市のイタリアンレストラン『アスタナガーデン』です。表参道にあるレストラン『リストランテ・ダ・フィオーレ』の監修で料理を作っているというお店です。坂本さんは「子どもを連れて行くのは難しい店」だと思っていましたが取材してみると、お店は「使い勝手のいいレストランを目指している。ふらっと来て、軽く食べて帰っていただくような使い方を」と話しました。子ども連れは入れないお店と思っていたのは坂本さんの誤解だったようです。「口に入れても安心な食材」だという話を聞き、坂本さんは「記事を書くときに“子どもにも安心”というのもあるかな」と感じたようです。
 家に帰ると、見て聞いて味わって感じたことをまとめる作業が待っています。出産する前は出版社で働いていたという坂本さんですが、原稿を書くのは手馴れたものかと思いきや「それぞれの書き方、ルールがありますし…。(以前は)クライアントと自分という立場だったんですけど、(今回は)ちょっと距離感が違うかな」と、簡単にはいかないようです。坂本さんは「食べることができたので、野菜の濃い味など、自分で感じたことをそのまま書けました。キャッチコピーには『野菜本来の味が楽しみたくなったら』と入れました」と話しました。

 今月、ついに『多摩ら・び』多摩市特集号が完成し、市内にあるサンリオピューロランドでお披露目が行われました。キャッチフレーズには会議で出ていた「広い空」が採用され、坂本さんの記事も掲載されています。坂本さんは「ちゃんとリポーターとして自分の名前も載っていて、ページを開いた時はうれしかったです」と話しました。この『多摩ら・び』を企画する多摩信用金庫の梶原正さんは「その市は、そこにお住まいの方が一番分かるのではないか。自分で取材をするとまたその街が好きになってくるということで、われわれにもメリットがあるし市民にもメリットがある」と話します。
 13年前に誕生した『多摩ら・び』は3年後までに多摩のすべての地域を取り上げます。その後リニューアルが予定されていますが、雑誌がどう進化を遂げるにしても市民リポーターの活躍は続きそうです。