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東京のボランティアも参加 被災地でお花見、復興への第一歩に

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2011年4月18日


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 東日本大震災による津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町では、きのう、避難所となっている小学校の校庭でお花見の会が開かれました。東京から参加するボランティアにTOKYO MXのカメラが同行しました。

 先月の大震災で津波の被害を受けた岩手県大槌町で、きのう、お花見の会が開かれました。会場は避難所となっている小学校の校庭です。犠牲者を弔い復興に向けて歩み出そうと、この地域の被災者らが企画しました。
 避難所となっている小学校から100メートルほど下ると町は壊滅状態で、がれきの撤去作業が進められています。人口およそ1万5000人の大槌町ですが、町によるとおよそ600人が犠牲となり、1000人に上る町民が行方不明となっています。
 避難生活をしている町民からは「こういう状況だから、沈んだ心を少しでも和やかにするためにも(お花見は)いいと思う」「ストレス解消にもなると思う」という声も聞かれました。ほころび始めたサクラの下で地元の郷土芸能などが披露され、岩手県花巻市や神奈川県横浜市から集まったボランティアらが食事を振る舞いました。
 その中に混ざって、東京のお父さんたちの姿がありました。“育児を楽しむお父さんを増やそう”という目的で設立されたNPO法人ファザーリング・ジャパンのメンバーです。彼らは自分たちができる支援として、普段から行っている「絵本の読み聞かせ」を被災地で行うことにしました。避難生活も1ヵ月を超え、遊び道具を持たずに避難してきた子どもたちに「絵本で喜んでもらいたい」というのがお父さんたちの願いでした。また、全国から支援物資として届く本の整理も行いました。対象年齢別に分類し、被災者が手に取りやすくしたのです。お父さんたちの活躍で、避難所の絵本もすっかり選びやすく整理されました。ファザーリング・ジャパンの代表理事、安藤哲也さんは「絵本って一時、嫌なことを忘れさせてくれる、楽しい絵本の世界に行けるので…。僕らが読むことで少しでも笑顔を取り戻してもらえたらいいなあと思いますね」と話します。

 お花見の会は3時間続きました。お花見に参加した被災者からは「こうして見ているときはいいんですけれど、やっぱり夜になると不安だらけです」という声も聞かれますが、「ずっと避難所生活で暗い顔をしていたが、きょうは自分も含め、みんな笑顔が戻ってよかった」「(避難所生活ではあるけれど)最高ですね、いいお花見です」といった声を聞くこともできました。
 大槌町のサクラは間もなく満開を迎えます――。

 ファザーリング・ジャパンのお父さんたちは大型連休を利用して、今月29日から来月5日まで会員10人ほどで宮古市や仙台市、いわき市などの被災地を回り、絵本の読み聞かせを計画しているということです。