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リニューアルオープン 気象科学館に行こう

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2011年7月6日


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 東日本大震災の影響で地震情報や津波情報などの気象の観測システムにいま、注目が集まっています。そんな中、気象庁の中に設置されている気象科学館が先日リニューアルオープンし、小中学生の課外学習の場として活用されています。
 気象科学館は千代田区大手町の気象庁1階にあります。ここでは日ごろあまり目にしない観測の機器や防災システムなどが分かりやすく紹介されています。14年前に開館しこれまでは年間およそ1万人程度の入場者数でしたが、震災後、気象について興味を持つ人が増えているほか、課外学習の場としても連日多くの小中学生が訪れています。気象庁広報課の寺川正之さんは「気象庁の業務はどんなことをやっているのか。災害からどうやって身を守ったらいいのかを皆さんに知ってもらうために、楽しんでもらえるような展示をたくさん用意している」と話します。
 展示は気象観測機だけではありません。自然の脅威を体で感じて学ぶことができる装置もあります。これからの季節に注意が必要な“ゲリラ豪雨”を体感できる展示『集中豪雨シミュレーター』は天候が急変するゲリラ豪雨の特徴をバーチャル体験することができます。また、3月11日以降、頻繁に私たちの身の危険を知らせてきた緊急地震速報の仕組みを学べる装置『緊急地震速報トライアル』は震源から初期微動のP波と主要動のS波が広がる様子を地図上に示し、それぞれの地震波が到達するごとに見学者が座る椅子が揺れます。
 今回の大震災を受けてリニューアルされた展示もあります。『津波と普通の風で起きる波はどう違うか』を見せるコーナーです。このコーナーでは風で生じる波と津波を模擬的に発生させ、津波のメカニズムを学ぶことができます。解説員は見学に訪れていた子どもたちに「仮に警報が出ていなくても海岸付近でものすごく大きな揺れを感じたらすぐ津波がやってきます。3分とかあっという間に来ちゃうので何も考えずに高いところに逃げるのが鉄則です」と説明していました。見学で来館した中学生は「(津波の)破壊力がすごくでかいと思った」「地震とか二次災害のメカニズムを深く知れて(施設は)楽しかったし、勉強になりました」などと感想を話していました。
 気象災害による被害を減らすためには体験することが一番です。自分の身を守るためには気象災害がどのように起こり、どうしたら逃げられるのか。こうしたシミュレーションは実際と異なりますが、正しい知識は必ずどこかで生かされます。気象庁広報課の寺川さんは「天気予報の仕組みについても学べますが、どちらかというと大雨とか津波とか気象庁の一番の使命としている国民の皆さんの生命・財産を自然災害から守るための知識を学んでいただくことを重点につくっているので、そういった点を見ていただきたい」と話しています。
 東日本大震災で発生した大津波で警報を受けたものの津波に対する認識が低く避難が遅れてしまったことを指摘する人もいます。自然の脅威を目の当たりにしたいま、そうした判断のためには日ごろの防災に対する意識が大切ではないでしょうか。
 気象科学館は入場無料で11月までは無休で開館し、土日は気象予報士による解説も行っているということです。

*『気象科学館』(千代田区大手町1-3-4) 午前10時〜午後4時,入場無料