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想像力育て本に親しむ ぬいぐるみの「図書館お泊り会」

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2011年8月3日


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 若者の活字離れが進む中、立川市では図書館に親しみを持ってもらおうと、子ども向けのユニークなイベントが開かれました。子どもたちと本の橋渡し役として活躍したのは“ぬいぐるみ”です。

 立川市の錦図書館で行われた『ぬいぐるみの図書館お泊り会』は、子どもたちのぬいぐるみを図書館に泊まらせることで図書館に親しみを持ってもらい、本への関心を高めようというイベントです。
 部屋には続々と子どもたちが集まってきました。それぞれ、お気に入りのぬいぐるみと一緒に来ています。まず、図書館の上にある学習室で子どもとぬいぐるみが一緒に『おはなし会』に参加します。図書館に泊まったぬいぐるみがどんな冒険をするのか――。子どもたちは「一番のお気に入りのぬいぐるみと来ました」「ぬいぐるみのくーちゃんが、夜、図書館でどんなことをするのか楽しみ」「(ぬいぐるみには)面白い本がどこにあるかとか本の名前とかを覚えてきてほしい」と話し、早くも期待と想像が膨らみます…。
 このイベントはもともとアメリカ各地の公共図書館で行われ人気を集めていますが日本での開催は珍しく、多摩地域では初めてだということです。手遊びを交えながら子どもたちを引き付け、いよいよおはなし会が始まります。おはなし会が終わると、いよいよぬいぐるみとお別れです。図書カウンターの横にある部屋に自分のぬいぐるみを“寝かせて”帰ります。中には、お気に入りのぬいぐるみと離れるのが不安で泣き出してしまう子もいましたが、「寂しくない。だって、お人形さんは図書館にお泊まりできるんだもん」と話す子もいました。
 眠ったぬいぐるみたちは夜に起き出して図書館の中を自由に冒険することになっています。ぬいぐるみが図書館でどんなふうに過ごすのか子どもたちに想像してもらうことが重要で、本を読むときに必要な想像力を育てるのが狙いです。イベントを企画した図書館職員の遠藤愛さんは「ぬいぐるみがまるで生きているかのように自分で想像しておしゃべりするのは、本を読むときに字からイメージを得るのと似たところがあるので、そこにつながればと思う」と話します。
 そして一夜が明け、子どもたちがぬいぐるみを迎えにやってきました。図書館でぬいぐるみたちが遊んでいた様子は写真に収められていて、図書館職員が「ここのカウンターに本を借りに来てたんだよ。友達といろいろ探してこの本が面白かったんだって」と、ぬいぐるみが“読んでいた”という本を紹介します。ぬいぐるみたちが夜の間にかくれんぼをしたり、本を読んだり、借りにきたりといった姿を通して、子どもたちに図書館や本の楽しさを伝えます。ぬいぐるみを連れて帰る子どもたちは「楽しかったです。帰ったら一緒に本を読みます」と話し、保護者も「こういう催しがあったらどんどん図書館に親しめるのでいいかなと思います」「子どもも本当に楽しめたみたいなので、またぜひ参加したいなと思います」などと話していました。
 錦図書館では今後もさまざまなイベントを開く予定で、図書館を身近に感じられるような工夫をしていきたいとしています。