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子どもたちに命の尊さを 絵本で自殺予防教育

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2012年9月10日


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 きょう9月10日は、全世界を挙げて自殺の予防対策を講じようという「世界自殺予防デー」です。中野区の小学校では子どもたちに絵本を通じて命の尊さを訴える公開授業が行われました。
 内閣府によりますと去年、子どもの自殺は統計を取り始めた1978年以降1000人を超え、さらには滋賀県大津市のいじめ自殺事件をきっかけに子どもたちの自殺は深刻な問題となっています。
 きょう行われたのは、絵本『カーくんと森のなかまたち』の絵を描いた画家の夢ら丘実果さんが朗読をしながらかけがえのない命の尊さを子どもたちに考えてもらう授業です。自分の姿や声が嫌いなホシガラスのカーくんは周りの美しい鳥たちと比べ自分には価値がないと思い込みます。しかしある日、森の仲間たちから自分にしかない魅力を教えてもらい、強く生きるための勇気が芽生えたというストーリーです。
 きょうの授業を受けた子どもたちは「もし人が困っていたら、必ず助けてあげるようにしたい」「この授業で命の大切さや助け合うことの大切さを知ることができた」などと感想を話しました。また、夢ら丘さんは「死を考えるほどつらい気持ちになっている人がいたら、その人たちが元気になるお手伝いがしたい。そんな思いでこの絵本を作りました」「今までも命について考える機会があったかもしれないが、本当に周りに支えられて重要な存在でかけがえのないものであることを実感してくれたようで本当に有意義な時間を過ごせた」と話しました。
 絵本は東京都や千葉県などの全小中学校に配布されています。絵を描いた夢ら丘さんは「絵本を通して苦しむ子どもたちの心の健康を守っていきたい」と話しています。