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きょうから初の「自殺予防週間」 自殺の数を減らすためには…

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2007年9月10日
 きょう9月10日はWHO=世界保健機関が定める「世界自殺予防デー」です。日本では1998年に初めて3万人を超えて以来、去年まで自殺で亡くなる人が3万人を超える状態が続いています。そんな中「世界自殺予防デー」に合わせ、ことし初めて、きょう9月10日からの1週間を「自殺予防週間」として国や民間団体などが自殺の予防などに力を入れていくことになりました。自殺の数を減らすために必要なことは何なのか。西館記者のリポートです。

 新宿区内に事務所を置く東京自殺防止センターでは毎日、午後8時から午前6時まで自殺を考えている人たちや悩みを持つ人たちからの電話相談に応じています。1日のコール数は平均30件で、ケースによっては直接会って相談に応じることもあるといいます。東京自殺防止センターの西原さんは「私たちは『最後の砦』として電話がかかってくるから、しっかり聞きましょうということにしている」と話します。 
 東京で自殺防止の電話相談を行って9年となる西原さんは「『死にたい』と言われたら『そんなバカなこと言うな』と叱咤激励するのが普通だと思うけど、『死にたい』と言われたら『どうしたんだ』と側に寄り添って気持ちを聞くことが大切で、できるだけ自分の価値観を入れずに相手の言うことを黙って聞き、そのつらさを共感することがとても大切」と、自殺の相談を受けたときは相談者の気持ちに寄り添うことが何より大切だと言います。
 一方、多摩市の小学校では命の大切さを伝える道徳の授業が行われました。これは「自殺予防週間」に合わせて行われた道徳の授業で、市内に住む画家・夢ら丘実果さんが制作した、命の大切さを訴える絵本『カーくんと森のなかまたち』を夢ら丘さん自身が読み聞かせました。南豊ヶ丘小学校の川村校長は「子どもたちに命は自分だけの命でなく、周りの人に支えられている命、周りの人のためにある命だということで、自分の命を大事にしようということを、もう一度見つめ直すきっかけになると思いこの道徳の授業を企画した」と話します。 
 この絵本は、森に住むホシガラスのカーくんが自分より美しい声で鳴く鳥や早く飛ぶことができる鳥と自分を比較し落ち込みますが、森の仲間たちに励まされて元気を取り戻していくという内容です。夢ら丘さんは「小さいうちから絵本通した啓発活動を通じて、命はお互いに助け合って、支えあって生きていくものだと考えてもらいたいと思う」と話し、きょうの授業で「人は助け合って生きるもの」とメッセージを送りました。
 ところで「自殺予防週間」の意義について東海大学医学部(精神医学)の保坂教授は「うつ病はこういうもので、うつ病になると自殺するかもしれないということを国民的に啓蒙することが重要だと、2〜3年前から提言してきた。というのは、交通安全週間が成功して、1万人以上交通事故で亡くなっていたのが6000人くらいに減っているという事実があるので、交通安全週間のような全国的なキャンペーンが自殺にも必要だと思っていた。この1週間はとても重要だと思う」と話します。       
 電話相談や読み聞かせ授業など、それぞれの方法で命の大切さを伝える活動をしている人たちがいます。「自殺予防週間」の1週間、私たちも改めて命について考えるいい機会なのではないでしょうか。
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